
旧暦の8月15日は、中秋の名月「十五夜」。
きれいな真ん丸お月様が石垣島の夜空に輝きます。
十五夜の日は、沖縄各地でいろいろな行事が行われます。
竹富島などでは十五夜祭、石垣島でも大川地区などでお月様をみながら伝統舞踊などを楽しむ「十五夜祭」などがあります。
また十五夜といえば餅ですね。
お月見をしながら餅を食べる。
これは本土でも沖縄でも同じですが、でも沖縄の餅はちょっと違います。
餅に小豆がのっているんです。
練ったあんこ上の小豆ではなく、ゆでた小豆がそのまま餅にくっついています。
独特ですね〜。 見た目も・・・ん〜???てな感じであまり美味しそうには見えない餅。
沖縄の方言で「フチャギ」と呼ばれています。
沖縄の各家庭には火の神(ヒヌカン)がいて、十五夜の日はフチャギを火の神や仏壇に供えます。
そのあと、お月見しながらこのフチャギを食べるのが一般的な沖縄や石垣島の十五夜の過ごし方です。
なぜこんな風に作ったんだと思ってしまう「ふちゃぎ」の謎、調べたらこのような形になったのもいろいろな由来・説があるようです。
こんな由来。(要点だけを抜粋して簡単に書いてます。)
↓
「昔、魔物に惑わされた人が墓に入れらていました。
たまたまそこを通りかかった人がいて、声を発することができない惑わされた人は、
助けてくれとの思いで通りかかった人の肩をつかみました。
通りかかった人は、いきなり肩を冷たい手でつかまれ、幽霊かと思いびっくりして走り出しました。
惑わされた人も、その拍子で墓から出ることができました。
通りかかった人は、その惑わされた人の話を聞きき、家族の元までその人を連れて行ってあげました。
惑わされた人の家では、その人がいなくなって49日を迎えていたので、とりあえず亡くなったことにして初七日をしようと餅菓子を作って準備をしていました。
そこに男が生きて帰ってきて、家族は大喜び。
初七日のためにとして作った餅に、生きて帰ってきたことを祝って赤い小豆を付けることにしました。
それがやがてフチャギといわれるようになったそうです。
今では十五夜に食べる餅として沖縄では定着していきましたとさ。」
(沖縄や石垣島では、よく魔物(マジムン)に惑わされるって言います。)
他にも餅が母親、小豆が子供として、子孫繁栄の食べ物とか、
餅は月を表し、小豆はまわりの星々を表す、
また小豆は厄除けにもなることから、餅にくっつけたなど、
いろいろと餅に小豆をくっつけた「フチャギ」の由来はあるそうです。
味の付いていないただの餅に煮ただけの塩味の小豆をくっつけた「フチャギ」。
肝心のお味は・・・。 そのまま食べると微妙ですね。 私的には罰ゲーム的な食べ物です。
魔除けとしての食べ物だから美味しさは度外視?
でも美味しいっていう人もちゃんといますよ。 好き嫌いがはっきりと分かれるお餅ですね。
私が小さい頃は、これに砂糖醤油などを付けて食べてました。
そうでもしないと子供は100%食べません・・。
最近スーパーなどで売っているフチャギはもちろん昔ながらのプレーンもあるが、
ヨモギや砂糖が入って甘くしているフチャギなどもおいてありますね。
時代に合わせて「ふちゃぎ」の形も変わっていくんでしょうね。



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