石垣島の芸能 (3): 石垣島なんでも図鑑

116年ぶりに復活!石垣村の組踊り伊祖の子(いずぬしー)

【石垣島の芸能―石垣村の組踊り「伊祖の子(いずぬしー)」

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2011年7月17日宮鳥御獄
この日にこの場所にいた人は、石垣島の素晴らしい芸能を見ることができたでしょう。

116年ぶり復活上演された石垣村の組踊り「伊祖の子(いずぬしー)」。
明治28年の石垣村の結願祭で演じられたのを最後に途絶えてしまった組踊り「伊祖の子」。
数年の年月を費やし、昔の文献などを参考にしながら遂に復活した石垣村の組踊りです。

石垣島の芸能では、なかなか組踊りなどを見る機会がないし、116年ぶりの復活という事もあって、会場となった宮鳥御獄はたくさんの人が詰めかけてましたね〜。
御嶽の前の道路も封鎖するぐらいの溢れる人が来ていました。

話の内容を簡単に説明すると、こんな内容です。

王命を受けて北山の風俗を改めに行くことになった伊祖の子(昔の武士だそうです。)は、妻の乙樽(継母)と子供の思鶴、亀千代を呼んで、留守中の事を頼んで出発する。
しかし、乙鶴は思鶴に雪の中で綛を掛けさせたりしていじめます。
仕事がはかどらないと言って継母は思鶴を叱りつけ、思鶴の着物をはいで追い出してしまう。
寒さで倒れている姉を妹の亀千代が見つけ、着物を着せて継母の許しを乞うが聞き入れられず、
再び思鶴は追い出されてしまいます。
北山から帰る途中の伊祖の子は、寒さのために気を失って倒れている思鶴を見て驚きます。
帰宅して乙鶴に思鶴の事を聞くが、乙鶴は偽りの返答をする。
それに立腹した伊祖の子は、乙鶴を切り殺そうとするが、子供二人の嘆願で思いとどまる。
乙鶴はこれまでの行為を反省し、改心する

(国立劇場おきなわ事業課調査調整課長:大城 学 著「組踊りの世界」参照)

というような内容です。
ちなみに、伊祖の子はいずぬしーと呼び、乙樽はうとぅだる、思鶴はうみつる、亀千代はかみじゅうと読みます。

セリフは、すべて方言です。
地元生まれの私もほとんどわかりませんでした。
でも事前に、話の内容を聞かされていましたので、言葉はわからなくても十分動作だけで話の内容は伝わりましたね。
それにしても、この役をやっているのはすべて地元の若い子たちです。
これだけの長編セリフを独特の音調と方言でしゃべるのはすごいですね。
すごい練習量だったことが想像できます。


こちらからは写真に合わせて内容を・・。

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伊祖の子が旅立つシーンです。乙鶴達に後をたくします。

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雪の降る中、娘の思鶴に外で綛を掛けさせるシーン

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娘の思鶴は、これ以上できないと継母に訴えます。

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それなら、ホウキで庭を掃きなさいと言われます。

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雪が降っているので、掃いてもしかたがありませんというような事を継母に訴えます。
継母は怒って着物をはぎ取って追い出します。

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娘の思鶴は、追い出され山をさまよい倒れます。

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弟の亀千代がやってきて、姉の思鶴に着物を着させます。
姉に一緒に継母の所に帰りましょうといいます。
でも姉は、一緒に帰ると今度は亀千代がいじめられるので、一緒に帰れません。といいます。


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そこへ継母登場です。

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継母はさらに怒って、また姉の思鶴の着物をはぎ取り、弟を連れて帰ります。

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思鶴は、また山をさまよい夢を見ます。

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やさしかった実の母親が夢にでてくるのです。
これが現実だったらと思ったのですが、やっぱり夢でまた倒れてしまいます。

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そこへ、出張から帰ってきた伊祖の子がやってきます。
山で女の子が倒れていると聞き、部下に見に行かせます。

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すると部下が、倒れているのはあなたの娘ですといい、驚いた伊祖の子は娘を助けます。
娘になぜこのようなところで倒れているのか聞くのですが、娘は継母に追い出されたと本当のことを言わず、迷ってここにきてしまったといいます。
しかし、伊祖の子はこれは継母の仕業に違いないと思い、急いで家に帰ります。

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家に帰った伊祖の子は、弟になぜ姉はいないのかを聞きます。
しかし弟が話そうとするのをさえぎって、継母の乙鶴が口を開きます。
雪がふっているから遊びに聞くなといいったが、思鶴は聞かず友達と遊びに行ったと、嘘の話をします。

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嘘に怒った伊祖の子は、乙鶴(継母)を切り殺そうとします。
そこに弟が、助けに入ります。
一度は思いとどまったが、やはり許せずまた乙鶴を切り殺そうとします。

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そこへ今度は思鶴が助けに入ります。

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いじめられても、継母といえども、親は親。親は大事にしなければいけません。
殺さないでくださいと伊祖の子にお願いします。

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乙鶴(継母)は、これまでの行為を反省し、改心し、最後は家族みんなで踊ってハッピーエンドです。



親を大事にしましょうという昔の人のお話です。
今のこの時代には、特にですね・・。

とても素晴らしい石垣村の組踊り「伊祖の子」でした。
これを完成させるには、大変な努力があったと思います。

この組踊り、今後は絶やさずに受け継いでいってほしいものです。
ぜひまた来年も上演を・・・。



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